シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
雑貨屋さんが手がけた、大きな家。
物欲から解放されたシンプルな空間も魅力的ですが、たくさんの雑貨をゴチャ混ぜにしたような空間にも憧れます。キャンディーボックスのようなキラキラとした部屋、おもちゃ箱のようなお気に入りのアイテムだけを集めた部屋。
作られた時代もルーツも違うアイテムに囲まれた空間のなかでは、いつもとちょっと違う感性が刺激されそうです。
「シェアハウス BUIE麻生」は、札幌の雑貨店『Natural High』が内装デザインをコーディネートしたシェアハウス。
独自にセレクトされた可愛いらしいアイテムによって、リビングや専有部が大胆に彩られています。
空間づくりだけではなく、実際に暮らしている入居者さんたちの雰囲気も魅力的。北海道出身ではない人も多く、本州からはもちろん、海外からの入居者さんもたくさん暮らしています。
たくさんの価値観に触れられる環境は、時に思わぬ出会いを呼ぶこともあるかもしれません。ふらりと入った雑貨屋さんで見つけた、とっておきのアイテムのように。
全51室と、北海道のシェアハウスでは特に大規模な建物。麻生の大きな家、さっそく見て行きたいと思います。
最寄り駅からほどなくして現れるのは、比較的新しいマンションや戸建てが並ぶ住宅街。ときおり見かける親子の和やかな姿から、地域の住み心地の良さを感じます。
通り沿いに見えてくるクリーム色の大きな建物が、今回のお目当て。
以前は建築会社の社員が住む寮で、ファミリー向けと独身向けの2棟が併設されたつくり。
家のサインはビビッドなオレンジカラー。淡い色合いの外壁のなかでよく目立っています。
日が暮れると、スポットライトが点灯します。
まずはファミリー向けの寮だったS棟から見ていきます。
正面玄関は建物の側面にぐるりと回りこんだあたり。ガラス張りのフレンチドアです。
ではさっそく、取っ手をぐっと引いて内部に足を踏み入れてみます。
ドアを開けると目の前には集合ポストがずらり。
雨の日でも、郵便物が濡れることがなく安心です。
玄関を入ると廊下が左右に分かれています。左は専有部へと続く階段、右はラウンジの入口。
ラウンジのドアは、オートロックです。
土間までは土足でOK。そこからは室内履きが必要となります。
ラウンジは、札幌の人気雑貨店『Natural High』によってコーディネートされたガールズライクな空間。
北欧のログハウスを思わせる、白い木目調の壁紙が、フェミニンな雰囲気を作っています。
ちなみに写真はオープン当初(2013.8)のもの。今では紙飾りなどは取り外され、すこし落ち着いた表情になっているとのことです。
壁を飾るインテリアシールに、
ちょっとオトナな雰囲気のてるてるガール。
雑貨屋さんがコーディネートした空間ならではの、ホッと心が暖まる遊び心が、いたるところに散りばめられています。
ファブリック素材のソファは、スリーシーターとツーシーターがひとつずつ。
ふんわりとした質感は、夏はさわやかに、冬は暖かに包んでくれることかと。
入居者さんの年齢層は、20代後半が中心だそうです。
実際に暮らしている入居者さん曰く、「入居者同士のほどよい距離感が、家のなかでうまく醸成されている」とのこと。そのため、思っていたよりも落ち着いた空気感が、実際に暮らしてみて実感した魅力とか。
本州から転勤などで移住してきた人や、海外からの入居者が全体の半数ほどを占めているそうです。
今まで関わることのなかった人との接点を持てることも、シェアハウスで暮らすことの醍醐味のひとつ。たくさんの価値観、たくさんの暮らしかたに触れることができる環境は、自分を広げる良い経験になりそうです。
壁の一画には、部屋ごとに用意されたロッカーが取り付けられています。
扉の表面は柄付きのマスキングテープでデコレーション。
無機質だったロッカーがとたんに可愛らしくなって、リビング空間のテイストに馴染んでいます。
容量はコンパクトですが、リビングという場所柄、使い方も様々。専有部との距離が離れている分、うまく使いこなしたいところです。
ロッカーの上に並ぶブリキのアルファベット。
装飾を担当した雑貨屋さんの店名が表現されています。
ソファスペースのとなりはダイニング。
4人がけのテーブルが3セット。動線をたっぷりと残して、広さと奥行きを感じさせるレイアウトに仕上がっています。
濃い色合いのフローリングで、落ち着いた佇まい。
現在(2014.9)では、造作された飾り棚が壁一面に設置されているとのこと。
入居者さんが持ち寄った雑誌や書籍のほかにボードゲームなどが並び、より雑貨屋らしい賑やかな雰囲気へ。
棚にはお酒の姿も。しっとりと語り合う、秋の夜長のお供になっているそうです。
テーブルの天板もマスキングテープで飾り付け。なかなか大胆なアイデアです。
ダイニングのとなりが、キッチンです。
重厚感のあるメタリックな質感が頼もしさを感じます。どんなハードな調理もどっしりと受け入れてくれそう。
キッチンスペースには、幅広のシンクと3口のガスコンロが2つずつ。
グリルも2台用意され、焼き魚も気兼ねなく楽しむことができます。
幅の広い作業台は、本格的な料理に取り組みたい人にとって大きな味方。
麺の生地をこねたり、鳥1羽をまるごと調理したり。
海外でよく見かけるお皿いっぱいの豪快な料理も、これだけのスペースがあれば作りやすそう。地元の郷土料理を入居者同士で作りあってみるのも面白いかもしれませんね。
冷蔵庫は業務用の大容量タイプ。
キッチンのそのほかの収納も含めて、部屋ごとに使えるスペースはきっちりと分けられているとのこと。
マグなどはステンレスの吊り戸棚に保管します。
食器や調理器具など、共用で使えるアイテムも豊富に用意されています。
トイレは入口の向かいに設けられています。
クロスはカラフルな花や鹿があしらわれたデザイン。
しっかり、ウォシュレット付きです。
続いては専有部を見て行きます。
S棟はもともとファミリー向けのマンション。そのため、ひとつのユニットに4〜5室の設計になっています。
キッチンはありませんが、シャワーやトイレがユニットごとに用意されていて、日常生活はグッと便利になりそう。
まずは201−205号室のユニットから。
ルームサインはポップなデザインです。
ドアを開けてまず出迎えてくれるのは、テープで飾られたWelcomeの文字。
そのまま土間を上がると、廊下がすっと伸びています。
いたるところに、マスキングテープのアクセントが。
必要なのはテープひとつだけ。コストもほとんど掛かりませんし、専有部の部屋づくりで気軽に試してもよさそうです。
振り返ると、玄関脇に靴箱が設けられています。
部屋ごとに均等にスペースが分けられており、ひとり当たりの収納量も多め。背の高いブーツなどは自室で保管することになりそうです。
洗面台と洗濯機、乾燥機はひとつの部屋にまとめて設置されています。
乾燥機は電気式。ガス式のものより多少威力は弱いかもしれませんが、無料で使用できます。洗面台はシャワー水栓付きです。
シャワールームは、廊下に隣接する形で設けられています。
脱衣室は広めで使い勝手も良さそう。バスタオルなどを一時的に置けるラックが備え付けられています。
シャワールームはいたってオーソドックスなつくり。
ウォシュレット付きのトイレはこちら。
専有部の数から見ても、水まわりは十分な設備数と言えるかもしれません。とはいえ、長時間の利用には配慮したいところ。
水まわりのスペックは基本的にどのユニットも同じです。
ではさっそくそれぞれの専有部へ。
202号室は部屋づくりがしやすい、正方形のシンプル間取り。
窓向きは北東で、ほどよい日当たりです。多少、広さの違いはありますが、S棟の部屋はどれも似たつくりです。
壁の一面はピンクカラーのクロスで、フェミニンな仕上がり。
ユニットごとにテーマカラーが異なり、部屋によって雰囲気が変わります。
203号室は、ユニットのなかでもいちばん広い6.9帖。
ベッドのほか、デスクやチェア、カラーボックス、カーテンなどが各部屋に備え付けられています。
照明はライティングレール式。お気に入りのペンダントライトを設置できます。
とはいうものの、あらかじめ用意されている照明が素敵。そのまま使っても良いかもしれませんね。
204号室はNatural Highが監修したモデルルーム。
そのクオリティは、さすが雑貨屋さんといったところ。
部屋づくりのなかでいちばん手ごわそうな壁の装飾も、ステッカーやインテリアシールを盛り込んでとてもポップな雰囲気に。
壁を傷めることもなく、女性も気軽に試せる部屋づくりのテクニック。参考になると思います。
もともとDIYなどで養生用に使われていたマスキングテープも、最近ではデザイン性の高いさまざまな柄付きのタイプをよく見かけます。
おしゃれな文房具の定番になりつつあるそうで、こんなサイトも。
掃き出し窓の外は専用のベランダです。
窓向きは北東ですが、幅広の通りに面しているため日当たりもほどほど。
目の前の通りは、日中も車の交通量はそれほどありません。
風に当たって、のんびりと過ごすことができそうです。
続いては210−213号室のユニット。
水まわりは201〜205号室のユニットと同じ設備です。
ユニットのテーマカラーはブルー。
213号室の壁の一面も淡いベイビーブルーで彩られています。
ユニセックスな色合いで、メンズもすんなり受け入れられる雰囲気。
専有部に置かれているストーブは、空気が乾燥しにくいガス式。
特に道外から入居される人にとって、冬の必須アイテムがあらかじめ用意されているのは、やはりうれしいポイント。
5Fに上がると、屋上に出ることができます。
晴れた日には、抜けるような空が広がってとても気持ちが良いそうです。
アウトドア用のテーブルセットや、日よけのテントも設置。日差しが気になる女性の方も、気軽に足を運ぶことができます。
ひととおりのBBQセットは揃っているとのこと。突然思い立つ「BBQがしたい!」といった欲望にも、すぐさま対応してくれます。
週末のランチ代わりに自宅でBBQ、なんてこともわりとライトな感覚で楽しむことができそう。なんとも贅沢な話です。
屋上はかなり広く、テントの一画以外にもこれほどのスペースがあります。
見晴らしもよく、晴れた日には円山や、藻岩山を眺めることができます。
続いてはもともと独身寮だったR棟へ。
R棟は4階建て、13室。ちなみにS棟とR棟は、室内で行き来することはできません。
玄関に靴箱はなく、靴は基本的に専有部まで持ち運ぶスタイル。
扉のすぐ脇にポストが設置されており、R棟の入居者さんはこちらから郵便物を受け取れます。
土間を上がるともう1枚ガラス扉が。暖かい空気をなるべく逃がさないようにする、寒い地域ならではの設備です。その扉をの目の前に階段があります。
2Fの廊下はこんな感じ。
廊下に面して洗面台が設置されています。
水まわりは2Fにシャワールームがふたつ、3Fにランドリールームとシャワールームがひとつずつといった具合。
個室トイレの手前には小便器が設けられています。
実は、トイレは男女兼用。お互いが気持ちよく生活するために、使い方にはキチンとした配慮が必要そうです。
3Fのランドリールームには洗濯機が2台。
シェアハウスのルールとして、洗濯が終了したら、なるべく早く取り出すことを心がけたいところです。
R棟にはプレイルームが設けられています。
クッションフロアが敷かれた空間には、卓球台やダーツなどの遊び道具が。
仕事や考えごとで行き詰まったとき、気軽に気分をリフレッシュできる設備が自宅にあるのは嬉しいもの。一般的なワンルームでのひとり暮らしでは、なかなか得られない体験でしょう。
ただ、部屋の横幅は卓球台のサイズに対し、わりとタイトめ。
盛り上がりすぎてオーバーアクションにならないよう気をつけたほうが良いかもしれませんね。
プロジェクターを使って、TVゲームも大画面で楽しむことができます。
もちろん映画鑑賞やスポーツ観戦も、迫力ある画面で思う存分堪能できるかと。
R棟の専有部はS棟とほぼ同じですが、全体的に広めの間取り。
まずは、214号室。淡いイエローカラーが空間のアクセントになっています。
部屋を照らす照明は、フレームが立体的に重なりあった無骨なデザイン。
413号室はL字の間取りです。
全専有部で1番広く、10帖以上。ベッドやデスクに加えて、ツーシートのソファも置けそうですね。
収納も押入れタイプで、大容量。
上段にはポールが渡されていて、衣類などを掛けることもできます。人によっては、ここだけでほとんどの生活用品を収めることができるかもしれません。
上手な収納管理こそ、部屋をすっきりと使うための第一歩。
418号室は正方形の間取り。
掃き出し窓からの日当たりも良く、気持ちのよい朝を迎えることができそうですね。
駐輪場のほか、駐車場も用意されています。
車1台につき、月々6000〜7000円ほど。もしくはタイムズのカーシェアリング用の車が敷地内に用意されており、時々車を使いたい人はそちらの利用を検討してみるのも良いかもしれません。
利用には別途申し込みが必要とのことですが、自宅の駐車場からすぐ乗れるのはかなり心強いことかと。
最寄り駅は、札幌市営地下鉄南北線の麻生駅。
さっぽろ駅までは直通で10分。石狩へ向かうバスの本数も多く、ファミリーや単身者に人気のエリアです。
住宅の周辺にはショッピングモールのほかに、大型のドラッグストアや家電量販店がひとつの敷地内に軒を連ねています。
あちこち行かずに、一か所で買い物を済ますことができる便利な環境。
歩いて数分のところには、住宅の内装をデザインされた雑貨屋「Natural High」があります。
ナチュラル系雑貨を中心に、北見市と旭川市で1店舗ずつ、札幌市で2店舗を展開。かわいらしい小物から、お洒落なキッチンアイテムなどたくさんの雑貨を取り揃えています。
ちなみに、ショップのオーナーさんがBUIEシリーズの別物件の入居者だったそう。そこからの縁で今回の企画に携わることになったとか。ショップ内で見かけたときは、部屋づくりのアイディアなどを相談してみるのも良いかもしれませんね。
運営されるのは、「株式会社MASSIVE SAPPORO」さん。
東京でのシェアハウスでの生活を経て、札幌で起業された経歴の事業者さんです。
今回の企画は、雑貨屋さんとコラボした珍しい組み合わせが特徴。そのためか、海外や本州の人を含めた種々様々な入居者さんが集まっているそうです。リビングでは海外の方と一緒に日本語と英語を教えあう光景も見かけるそうで、BUIEシリーズが目指している『多様性のある住まい』が、しっかりと形作られている印象を受けました。
スタッフさんと入居者さんの関係も、気軽に冗談を言い合うほど、とてもカジュアルな雰囲気。
たくさんの暮らしかたに触れる刺激的な時間、かつゆっくりと落ち着ける環境もある。気になった方はコチラからお問合せを。
海外に旅行したとき、カエルの小物を見つけると高確率で買ってしまいます。好きになったきっかけは思い浮かばないのですが、なぜかいつも手に取ってしまうのです。
でも雑貨って、案外そういうものかもしれませんね。
(ソン)
シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?