シェアハウスソーシャル・キャピタル調査レポート

調査員の研究日誌
フィールドワークの準備

新たなシェアハウス研究、始まってます。


ひつじ不動産をご覧の皆様、はじめまして。
大学院で都市工学を専攻(修士2年)している平木場毅(ひらこば たけし)と申します。
普段、大学院ではシェアハウスについて研究しているのですが、大学での研究とは別に、現在ひつじ不動産さんと共同で『とある調査』を進めています。

きっかけは今年の5月。
私の研究についてひつじ不動産に研究協力の相談に伺ったところ、ひつじ不動産の北川さんから同じテーマでレポートを発行したいので手伝ってくれないかと提案を受けました。
論文というアカデミックな世界での研究だけでなく、一般の人々向けの研究内容の発信に携わる素晴らしい機会なので、お引き受けしたのが始まりです。
その『とある調査』の結果は、今後ひつじ不動産上で発表してゆく予定なのですが、それまでの期間、研究内容や調査の進捗状況等についてシェアハウス探検隊のブログ上でちょくちょく報告をしてゆければと考えていますので、今後ともどうぞ宜しくお願いします。


さて、今回は調査の一環で株式会社リビタさんにご協力頂き、シェアプレイス五反野に1ヶ月間入居させて頂いて実施した調査と、実際に体験した生活について少しご紹介することにします。

シェアプレイス 五反野

シェアプレイス五反野は北千住から東部伊勢崎線で2駅、五反野駅徒歩10分にあります。
入居者は私を含めて46名です。

この写真は玄関入ってすぐのホールにある、ホワイトボードの様子。
ボードの奥の方に入居者さんの一覧表があり、 皆さん基本的にあだ名で自分の部屋のところに名前を書いています。
入居初日にこのボードを目にして、皆さんの仲の良さが伝わってきて安心したのを覚えています。

このホールには、無料で遊べるダーツ・マシンもあります。
夜な夜な練習していたら、かなり上達してしまいました。


ここの物件の1階には、リビング・ダイニング・キッチンを含むラウンジがあるのですが・・

ここのデザイン・コンセプトはスカンジナビアン・モダン(!)という事で、こんなお洒落な空間になっています。

皆さんこちらで、料理を作ったりテレビを見たり食事をしたり、楽しくお酒を飲んだりしています。
写真を撮ったのは夕食時で、机の上に料理中の方の私物が色々と置かれていて、何だか賑やかな雰囲気でした。ラウンジの机の上は、食事時以外はもっと整理整頓されていますので、念のため。
ちょうどシルバー・ウィーク明けで、色々な旅行土産が置かれていたのも印象的でした。


プライベートな居室は1階の一部と2~6階にあります。
入居当日に撮った写真なのですが、予想以上に収納がたっぷりなのに驚きました。
私は短期間の入居ということであまり物を置きませんでしたが、他の皆さんの部屋はとても個性的で生活感が漂っています。
同じ作りの部屋でも、住む人によって本当に様々な空間になるものだと感心してしまいました。


さて、ここでの生活の醍醐味は、ひとことで言うと「快適で仲間がいる暮らし!」です。

個室にはプライバシーがしっかりとあって、コミュニティ・ルームでは、皆さんが世間話、楽しくお酒、仕事のお話、恋愛相談なんかをして、思い思いの豊かな生活を送っています。
先日は、この秋初めての鍋イベントがあり、大家族みたいと話し合いながらわいわい鍋を突っつきました。


実は既にシェアプレイス五反野での1カ月の入居期間は終了しているのですが(本当に寂しいです)、最近ハロウィンのパーティーに誘って頂いたので、今度はその時の様子もお伝えできればと思います!

冒頭で述べたように、来年の初めころにシェアハウスに関する調査のレポートを発表する予定です。
現在、大学の研究と同時並行でひつじ不動産の皆さんと打ち合わせをしながら、がっつりと調査作業を進めています。
シェアハウスにお住まいの皆さんの中にはひつじ不動産からアンケート用紙が届いた方もいるかと思いますが、それも今回のレポートの資料になる予定です。
アンケートの設計・梱包・集計と物凄く大変ですが、 良い調査になるよう全力で頑張っています。
日々の生活で何かと忙しいと思いますが、是非、回答にご協力宜しくお願いします!

今回の調査・研究のための体験入居を通じて、コミュニティのある暮らしの楽しさを実感しました。
しばらくの間一定期間ごとに調査研究の報告といった形でブログの更新に参加していきますので、どうぞ宜しくお願いします。

調査員プロフィール

氏名:平木場毅
所属:東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻(修士2年)
研究テーマ:オーバーラップ居住における絆の研究
※オーバーラップ住居はシェア居住の類語です。

2009年10月29日

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